ワダ中でセクハラ事件

2011.01.24 Monday 22:20
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    いただいたメールを紹介します。
    本当に、杉並の教育にはすす払いが必要なようです。
    これも、すべて田中前区長のお年玉。

    ーーーーーー

     これって吃驚じゃないですか?何故なぜ和田中には問題が起こるの・・?
    と、つい、転送したくなっちゃいました      


    ひどいもんです。教育委員のみなさんはとっくにご存知だったわけですね。区議は気がつかなかったのでしょうか。


    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110123-00000095-san-soci


      ---
      「夜スペ」の和田中教諭 密室補習、生徒にわいせつ
      産経新聞 1月23日(日)7時56分配信

       ■停職6月 受験直前、口止めも

       大手進学塾講師による有料授業「夜スペシャル(夜スペ)」で知られる東京都杉並区立和田中学校(代田昭久校長)の男性教諭(56)が数学の補習授業中に同校3年の女子生徒の下半身を触るなどのわいせつ行為を繰り返し、東京都教育委員会から停職6カ月の懲戒処分を受けていたことが22日、分かった。すでに教諭と女子生徒の保護者の間で示談が成立しているが、わいせつ行為が行われたのは女子生徒が高校受験を直前に控えた時期だけに、同校の指導体制が改めて問われそうだ。

       都教委や関係者によると、教諭は平成21年12月下旬、当時中学3年の女子生徒に数学の補習授業を行った際、生徒の下半身を触った。さらに、昨年1月上旬の補習時にも、同じ女子生徒の太ももを触る行為を繰り返した。

       教諭は補習授業を重ねるにつれ、生徒のスカートの中に手を入れて触るなど行為が執拗(しつよう)になっていったという。

       杉並区教委などの調査では、教諭の補習授業は、いずれも同校の放送室や印刷室などの“密室”で行われていたことも判明。女子生徒には、わいせつ行為の口止めも行っていたという。生徒の保護者の訴えで教諭の行為が発覚した。

       教諭は、数学の担当で30年以上の教職経験を持つベテラン。同校勤務は5年目で生活指導を担当していたといい、「真面目な先生で生徒との大きなトラブルもきいたことがない」(保護者)との評判だった。

       和田中では、公立中学の成績上位層の学力を積極的に上げることを目的に20年1月に大手進学塾と提携。派遣された講師による有料授業(月額2万4千円)を補習として行う「夜スペ」を続けている。

       先駆的な取り組みで全国的に注目を集める一方、有料ということに賛否の声があがったり、公共施設の目的外使用として区民から提訴されるなど波紋も呼んでいた。

       同校の代田校長は産経新聞の取材に「こちらでは、一切お答えできない」と説明。また、杉並区教育委員会は、「このような事故が発生しないよう、服務指導を徹底していく」と答えた。

     


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    論考紹介です

    2008.10.20 Monday 11:07
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      藤原和博氏の和田中における「教育改革」について、
      今月号の雑誌『教育』にジャーナリストの木附千晶さんが、
      ひろく文科省や企業の動向などとあわせて包括的にまとめてくれています。
      ぜひ、ご参照ください。

      ーーー

      「子どもの人間性の発達を歪める『教育の市場化』−東京都杉並区の教育『改革』からー」
      木附千晶 (『教育』/国土社発行/2008.11月号)

      国土社出版案内にリンク 

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      記事紹介です

      2008.10.11 Saturday 17:48
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        JANJANの記事の紹介です。

        あの藤原和博氏が杉並・和田中で行った本当のこと
        〜独断専行と公教育の破壊
        [渡辺容子]

        ちなみに、この記事に対する意見書き込みの中にこんな発言がありました。

        ちなみに、藤原校長時代にきいたある和田中学生徒の父親の感想は、マスコミに肯定的にとりあげられるのがうれしい、高校進学 (推薦入学をさすか) にさいしてほかの中学よりも有利な枠があるようでありがたい、といったものでした。


        驚きですね。
        進学塾などではこういうことがあるとは聞いたことがありますが、公立学校では初めて聞きました。でも・・・かんぐった見方かもしれませんが、これも、学校宣伝用の校長の「宣伝」かも・・なんて思ったりします。


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        子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告について

        2008.08.16 Saturday 18:26
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          少し前の、新聞報道でも出ていましたが、
          「子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告について」
          という文科省の調査報告が出ています。

          これによると、
          各家庭で一人あたり支出する月謝は、
          小中全体平均で 学習塾2万1300円
                  家庭教師 2万4800円
                  通信添削    5600円
                  ならいごと   6600円
          となっていて、年々増加しているそうです。

          中学生の学習塾では、全体平均で26,064円。

          しつこいようですが、和田中の有料授業は決して安いものではないですね。
          詳しくは上記「報告」をご覧ください。

          少し、ピックアップしてみると、
          中学1年でもっとも多い支出は10,001〜15,000円で23.8%
          中学2年でもっとも多い支出は15,000〜20,000円で22.8%
          中学3年でもっとも多い支出は25,000〜30,000円で15.9%
          ただし、中3では
          わずかな差で多いのは15,000〜20,000円で15.5%
          ついで、20,000〜25,000円が14.8%
          ようするに、中学3年で学習塾にかける月謝は
          15,000〜3万円支出しているという家庭が46.2%ということになります。

          要するに、「夜スペ」の24,000円という月謝は「一般の塾の平均月謝に相当する。」

          ということになるようです。
          ちなみに、「夜スペ」が「一般の塾の半額程度」といっている、5万円以上塾に月謝を支払うという家庭は
          もっとも多い中学3年で、わずか6.2%にすぎません。

          ついでに、和田中の英検講座は月6000円だそうですが、
          文科省調査によると、ならいごとに支出する最も多い区分は 
          小中全体で男女とも4,000〜6,000円が最大です。

          うーん、やっぱり決して安い金額ではありませんね。

          この一般の塾やならいごとの平均金額の月謝をとって、
          和田中では、光熱費や会場費もかからないのに
          いったい、何につかわれているのでしょうか?


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          和田中にトライ参入はなくなったようだ

          2008.07.18 Friday 21:49
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            聞いた話ですが、昨日、正式に和田中では、「夜スペをサピックスが、希望者を全員受け入れ、習熟度別授業をする」ということが発表されたそうです。
            つまり、報道されてた「トライグループ」の参入はなくなったということのようです。

            それにしても、疑問なのは、探したところ、どの報道でもこのことは取り上げていないこと。

            「やります!」というときだけは、報道でも打ち上げておきながら、中止報道はいっさいないのかな?へんですよねー。

            〈管理人のつぶやきでした〉

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            和田中参入:トライグループ森山専務のインタビュー記事

            2008.06.05 Thursday 00:51
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              janjanの記事にインタビュー記事が載っていました。


              家庭教師のトライ、杉並・和田中「夜スペ」参入の真意を語る2008/06/03

              #書き出しのみ抜書き
              東京の杉並区立和田中学校が進学塾サピックスと今年1月から共同で実施している「夜スペシャル」(夜スペ)に、新たに「家庭教師のトライ」で知られる「トライグループ」が事業参入する見通しとなった。事業参入の経緯やねらいについて、トライグループの森山真有専務取締役に話を聞いた。

              ーーー
              この記事を読んで、思ったことです。

              このインタビューに答えている森山トライグループ専務は、以下のように語っています。

              森山: 「藤原前校長と代田校長から『和田中で儲けようと思ったら即刻切るよ』みたいなことをいわれました。『儲からないからといって1年で止めたら許さんぞ』ともいわれています。『十分わかってますよ』と(笑) 私たちはここで儲けようとはぜんぜん思っていません。だけど、私は藤原前校長のメッセージにある意味感動しましたし、こういった教育を通じて何かやることが、将来的には回りまわって私たちのビジネスにプラスになるはず。大赤字を出しても困りますが、ここで儲けようと思ったらそれこそ意味がありません。消費者もそれをわかっているはずです」


              トライグループが和田中に参入するという記事の最初は、5月11日付けの新聞で発表されました。
              「ふきこぼれ」対策といっていながら、もう方針を変えたのかと驚きました。

              この森山専務の証言によると、このトライグループ参入については、直接藤原元校長と、田代校長が一緒に会っているのですね。藤原校長は4月上旬の朝日新聞で、「僕はしばらく和田中にはいかない。」といっていましたが、中学校の経営(?)には直接関与し続けているということが、この発言から分かりました。
               しかも、このトライグループとの面談には、この「夜スペ」主催団体であるはずの、「地域本部長」の名前も、「地域本部」ということも何も出てきません。相変わらず、実働部隊は藤原元校長でり、地域本部とは、「名ばかり本部長」であることが明らかにされています。

              しかも、もう一つ、この森山専務の発言にはおかしなことが・・・

              ■参入の経緯
              森山: 「4月に入って1週間か2週間かしたくらいだったと思います。代田校長に電話して、『我々としても提案がある』ということをお話ししました。タイミングを同じくして、和田中も夜スペシャルについて、ホームページで企業の募集をかけていました。我々がエントリーしたのは4、5月あたりです」



              和田中のサイトは、新校長に代わり、なにか新校長のことが出ているかなと思い、しばしば見ていました。が、そこには、「夜スぺ」について、「企業の募集」なんて出ていませんでした。
              あったのは、技術科の非常勤講師募集と、「ドテラ」のボランティア募集の呼びかけだけでした。
              そもそも、ホームページで「企業募集」などしていたら、5月のトライ参入記事が出る前に、オカシイゾ!ということになっているはずです。

              この「参入の経緯」にウソがあることは明らかです。

              和田中そのもののあり方は、基本的には和田中で解決すべきことだと思いますが、私たちは、これを「手本」だなんて、絶対思ってはいけないな、と思いました。
              (Y記)



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              記事紹介

              2008.04.04 Friday 22:24
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                本日のJANJANに以下の記事が載りましたのでお知らせします。

                ■杉並区和田中問題、「夜間塾」から今度はPTA解体へ〜藤原和博氏の役割〜

                ご一読ください。



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                「夜スペ」パネルディスカッション報告

                2008.03.26 Wednesday 00:16
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                  3月22日に行われた
                  杉並区立和田中の『夜スペ』って?
                   <問われる学校の役割>
                  集会の記録をUPします。

                  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                  ★パネルディスカッション★  

                  ○藤田英典さん(国際基督教大学教授・教育社会学)
                  ○菅原明之さん(全国学習塾協会常任理事)
                  ○現職教員・市民
                  ○質疑応答・フリートーキング

                  於:日本教育会館 7階 中会議室
                  主催:「子どもはお国のためにあるんじゃない!」市民連絡会

                  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

                  23日の集会報告をします。
                  「夜スペ」的やり方がどんなに公教育を壊し子ども達を傷つける、間違ったものであるかが語られました。

                  杉並区立中学校教員は、「夜スペ」を放置すれば公教育の根幹が崩されると危惧を表明。塾に通う成績優秀の子どもたちが授業崩壊の中心にいる現状、点数競争の中で子どもたちの心が磨耗している現状を、公教育が公然と認めたことになる。その結果、公教育は解体し、教育の機会均等は奪われ、自分の金で自分の子の面倒はみろといった風潮に席巻されるだろう。

                  全国学習塾協会常任理事 菅原明之氏
                  地域補習塾経営の傍ら、江戸川、江東区などの小・中学校の要請で習熟度別の少人数授業を担当。教員との話合いや相互理解の中で徐々に成果を挙げている。学校は「問題解決型」、塾は「演習型、詰め込み型」という違いを実感。学校現場では先生も大変、子ども達も自由がないように見える。また地域によって学力の差が大きいのは問題だ。

                  国際基督教大学教授 藤田英典氏。
                  ‘8胸瓩肋錣法屬Δ舛初めて」「他校はやろうとしない」と宣伝する。本当に良いことなら、粛々と行なえば必ず情報は伝わり皆がやるのにと疑問を持っていたが、今回は「ついにやってはいけないことをやった」。
                  そもそも「吹きこぼれ」とは学校教育が作り出したものか?当初、神戸の進学塾が「合格したければ学校に行くな」と指導し、問題になった。受験だけに価値を置けば、テスト学力や進学準備だけが学校教育の中心になり、教育全体がゆがんでゆく。

                  ⊇里帽圓子が学校でモラル・ハザードを起こすのが「吹きこぼれ」であり、「夜スペ」が吹きこぼれ対策になるというのは論理の矛盾。また受験は公立校同士の競争であり、私立との競争はないのだから、「私立なみの教育で受験に勝つ」という宣伝は間違い。他の公立校を貶め、公立校同士のゆがんだ競争を招くだけ。地方では人材が少ないため、非常勤での加配の中に塾講師を入れる例もある。しかし「夜スペ」の場合は完全に「公」のフレームを壊しており、問題だ。

                  【コーディネーターからの質問】
                  質問:子ども、親、教員の感想は?

                  回答(教員):
                  校長権限で自由に異動させられる状況の中で、教員は反論できない。
                  組合員からは「とてもやっていけない」「とにかくすごい」の声。子どもたちについては、当初、部活顧問を通じて勧誘した子どもの中に成績対象外の子たちがおり、校長、顧問があきらめるよう説得、支援本部役員は家にまで行って説得したと聞いている。

                  質問:塾として学校に入るメリットは?

                  回答(菅原)
                  どの子にも公平にやるならいいが、そうでないなら学習塾団体も反対。しかし「夜スペ」が実績を出せば親はどう考えるだろう?

                  質問:藤原氏は「成績上位の子が不平等な扱いを受けている。この方が均等だ」と言うが?

                  回答(藤田)
                  できる子には通常の授業時間や課外の対応で充分。なぜできる子を先に進ませる?それが教育だと思っているのか?「辞退するよう説得」という一点を
                  とっても絶対に認められない。参加できない3人は一体どういう思いで帰るのか?教育者として失格だ!

                  質問:外の人との連携は必要か?

                  回答(教員)
                  教員が日常のチェックですべての子の理解度を知ることが重要だが、大変な作業だ。丸付けなどに人手があれば助かるが、それはあくまで手段。

                  質問:習熟度についてどう思うか?

                  回答(菅原)
                  工夫がないと成立しない。クラスにはいろんな子がいたほうが良い。
                  しかし、基礎、基本はどこかで教える必要がある。

                  質問:学校の役割は?

                  回答(教員)
                  公教育、特に小・中での機会均等。どこの地域でも家庭でも安心して一定の教育を受けられること。改革と称して行なう多くのことが点で競わせる競争主義であり、結局は楽しい学校づくりに何のプラスもなく、公教育の解体につながっている。

                  回答(菅原)
                  学校は第2の家庭。基礎と基本を積み上げる場所。

                  回答(藤田)
                  問題が多すぎる。子どもたちが小中学校で身につけるべきものは今も昔も変わらない。それが揺らいでいる。昔はわかっても他の子を妨害することはな
                  かった。これを「吹きこぼれ」と正当化する風潮は見直すべき。今の子は大変だと言う報道で不必要に保護者を煽るな。きちんと基礎をマスターし、あとは大いに遊ぶことが大事。

                  【会場から】

                  (鷙陲靴燭ぁO妥鎮罎琉貶欷郤圓全中学校のPTAに告発の手紙を書た。内容は
                  「今、和田中では本当に混乱が起きています。突然の校長からのP協脱退宣言は、保護者には「寝耳に水」の話でした。和田中は公立なのに公立ではなくなっています。
                  悪い方向に向かう事を誰も意見できるような状態ではなくなっています。和田中では校長が何か大きく決める時に保護者達の意見を聞かず、役員は子どもの内申書もあるから言いなりです。
                  ・・・助けてほしいです。和田中学はおかしくなってます。子ども達も不満がたくさんです。」

                  藤原校長はこの手紙をすぐ回収させ、警察まで介入させようとしているそうだ。マスコミは和田中を礼賛するが、「夜スペ」を初めとする地域本部のあり方は公教育を破壊すると思う。
                  地域本部の仕組みが企業に公教育を開放し、思想統制や規範強化にも使われている。文部省が和田中をモデルに地域本部を全国に広げようとしているのが不安だ。

                  ∀妥鎮罎任呂垢任貌睇瑤防垓和音や探りあいが出ている。問題は藤原氏のやり方が独断的であること。
                  選ばれた子ども達も学校の授業は遅いとか簡単すぎるとか言い出しているそうだ。
                  「藤原はアイディアマンだ」という人がいたり、保護者もマスコミも「やってみなきゃわからない」という態度だが、このまま和田中に見習えと言う方
                  向に行くのが怖い。

                  藤田先生がおっしゃった今も昔も変わらないこととは何ですか?

                  回答(藤田)
                  ごく普通の当たり前のこと。子供の頃よく親に「慢になるな」と言われた。自分は誰でもできることをできるようになりたいと思ったものだ。学力面では次の段階に行った時に戻らなくてもいい程度の基礎学力が必要。それさえあれば大学には行ける。勉強じゃない部分が大事。

                  質問
                  先ほどの二人の発言にビックリ。杉並の教育委員会はどんな役割を果たしているのか?

                  回答
                  杉並の教育委員会はひどい。反対意見は言えず、言えば徹底的に弾圧。

                  ぜ遡
                  和田中のプール事故について教えてほしい。

                  回答
                  杉並の教師から自分達は言えないので言ってほしいと頼まれている。あの事故は去年7月の体育の授業で起こった。無呼吸で25メートル泳ぐ途中に溺れ、植物人間状態になった。学校への第一報は、「和田中でこういう事故が起こったので注意するように。」ところが2報は「生命に別状なく保護者が公にしないよう望んでいるので詮索するな」というものだった。

                  <文責:鳥生>




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                  子どもの「いま」を奪って「未来」は無い

                  2008.03.04 Tuesday 16:39
                  0
                    子どもと教科書全国ネット21NEWS」VOL.58に掲載された青木悦さんの杉並夜間塾に関するコメントです。こちらに転載させていただきます。
                    保存版として「みんなの会HP」の方にも資料室に入れてもらう予定ですが、当面、こちらからどうぞ。

                    ーーーーー

                    ■子どもの「いま」を奪って「未来」は無い
                        ―-―杉並・和田中、夜の塾について思う――
                                    青木 悦 教育ジャーナリスト


                     私の名前は「悦」。思春期のころ、男子生徒から「悦楽の悦」などとからかわれ、乙女心(?)を傷つけられた。さらに「悦子」ではないために男か女かわからないともいわれた。1946(昭和21)年生まれのため、私の母が、それまでずっと男に服従してきた歴史へのハラ立ちがあったらしく、女の子だから必ず「子」をつけるというのはイヤだと思ったという。
                     二歳下の妹は「公子」こっちには「子」がついているから母の信念もここまでかと思うけれど、妹の場合は「公」に強い願いがあったという。戦争が終わって、新しい時代が始まる、その時代は「君」の時代ではなく「私たち」の世、つまりそのころ「公」の文字は「私たち」という意味を強く持っていた。そういう意味では当時はキラキラ光る文字であった。

                     私は今でもこの「公」の字に「私たち」という思いをくっつけて使っている。しかし20年ほど前から変化を感じるようになった。「公」という字に権力をくっつけてとらえる人が増えたと思うのだ。たとえば「公教育なのだから、みんなで意見を言えばいい」と私が言うと、「公教育だから言ってもムダです。それならはじめから意思表示している私学を自分の目で選んで子どもを行かせた方がましです」などの答が堂々と言われるようになってしまった。

                     子どもを公立学校に通わせるか私立学校に通わせるかの質問の中の会話であるが、この会話の中に「公」と「私」の区別の危なさが出ている。はじめから意思表示している「私学」なんてどこにあるのか、その意思表示は正確なのか、「自分の目で選ぶ」というがその選ぶ根拠は何なのか、成長していく子どもとピッタリ合うと言い切る自信はあるのかなど、いくつも疑問が浮かんでくる。しかし私の言う「公教育なのだから…」も、妙に迫力がないことばになっている事実がある。

                     ただ、迫力はないけれど、公教育と私教育の区別ははっきりしているはずである。子どもを学校に通わせる側の我々から言えば、「税金で運営されるから、基本的にはタダの公教育」と、「いくらか余分にお金を払わなければ行かれない私教育」であり、私教育の方には進学名門もあれば、公立の救い主(ひろってくれる)もあり、いくらか多様な趣があるといったところだ。もっとも最近は各県に公立のスポーツ専門学校などもできて、進学名門も昔から公立が強い県もいくつもあって、多様性という意味から考えれば公、私あまり区別はない。厳然たる区別があったとすれば両者の平等性であろう。
                     
                    ◆公教育は平等要求を持つのに
                     「私」がお金も出すけれど自由にやらせてもらう(現実には、どこまで自由か別として)というのに対し、「公」つまり国や県や市や区がやることはとことん平等であるべきだという違いは、多くの人がつかんでいる。特に今の子育てまっさい中の人たち(30〜40代前半)の特徴として、違いも何も認めない徹底的な平等要求がある。
                     ある公立小学校で、乾燥した風の強い日に、午前7時半に学校の事務の人が校門から庭にかけて水をまいた。その頃登校してきた児童はよかったけれど、数十分で乾燥してしまい、その後登校してきたひとりの児童が砂ぼこりが目に入って傷つき、数日間眼科に通った。この後者の子どもの母親が私に、「学校は平等に水をまくべきです。子どもが登校している間はずっとまくとか、全くはじめからまかないとか、平等にすべきだとは思いませんか」と言った。
                     私は「それまで平等ということばを拡大解釈したら、やっていけませんよ。学校があなたのお子さんの登校の前にも水をまいてなければ、あなたのいう不平等は起きないのですが、もっと多くの子が目にゴミが入ったかもしれません。早朝、水をまいてくれる人がいて、助かった子もいるはずですし、抗議する種類のことではないと思いますが」と言った。すると彼女は「じゃあ、うちの子が不運だったというわけですね」と言う。私はもうめんどうくさくなって、そうですねと言ってしまった。相手は不服そうであったが。

                     こういう平等性を主張している人たちが、絶対にそれを持ち出さない分野がある。「学力」の分野だ。悪平等といえるようなことを言う人が、「伸びる子をさらに伸ばす」とか「学力的意欲を封じるな」とか、口にする。個人の能力には個々ちがいはあろうが、それを修得していく機会は平等でなければならないのに、「学力」つまり「成績」がからむと、いきなり論理も何もないゴチャゴチャが始まる。

                    真のモンスターは?
                     先述の「水をまいた、まかない」で抗議する人はおそらくからかい気味にモンスターペアレンツと言われるのだろう。しかし私にいわせれば「学力」を伸ばすことのみを価値とし、それも正確に言えば点数を上げることのみを「教育」と称して、平等であるはずの公教育の場に完全に「私」産業である塾を引きずり込む人たちこそ、モンスターである。

                     1月から実施された東京・杉並区立和田中学校の、塾による夜授業は、「学力」などということばの分野では公と私の区別が全く無くなっていることの証明といえる。
                     黙っているわけにはいかない。杉並区っていったい何やってるんだろうと、びっくりしているだけでは済ませられない。子どもたちはさらに追いつめられていくのだから。
                     今だって、授業、部活、塾、スポーツクラブと、へとへとになっている生徒はたくさんいる。私のところにはそういうところで追いつめられた子どもの声が届く。

                     高一の男の子、あるスポーツをやりたくて私学を選んだ。部内のシゴキでひどい傷を負ったが、学力にも厳しい学校だったので、傷をかくしてテストを受けた。傷は悪化して、学校生活をあきらめざるをえなくなった。彼は荒れた。「子どものときから、やりたかったことをすべてがまんして、がんばってきたのに――」。自分の部屋に複数の女の子を招きいれ、傍若無人の犇ζ雲験茘瓩鮖呂瓩拭H爐痢屬笋覽ぁ廚鬚曚瓠◆崚慘蓮廚鯢床舛靴討い仁梢討蓮屮ッカリした」と言った。私は怒った。「ここでこそ親の出番じゃないですか」と。

                     これ以上、子どもを狄ばさ瓩覆い任曚靴ぁこれ以上、子どもを欺かないでほしい。努力の果てに待つものは何なのか、それをさがすのは子ども自身なのだから、がんばればすばらしい未来があるなどと欺かないでほしい。未来は、子どもの「今」をつぶして見つかるものではない。「今」はどの子にも平等に与えられ、大切にされる時間だ。部活で体を傷つけた少年に、その「努力」のまっさい中に、「体の方が大事だ、休め」と言ってやるのが、モンスターではない大人のはずだ。休んでも保障されるシステムこそ本来の「公」ではなかったのか。言いたいことは山ほどあるが紙数が尽きた。杉並区の「教育」に足元を崩されないために杉並区の人ともつながりながらがんばりたい。
                    (あおき えつ)

                    (「子どもと教科書全国ネット21news」2008年2月15日VOL.58 )
                    category:民間校長と「夜塾」 | by:sugiminacomments(0) | -

                    和田中関連:論考紹介

                    2008.03.01 Saturday 23:31
                    0
                      和田中の「夜間塾」関連の藤田英典さんの論考(要約版)をご紹介します。

                      地方分権・学校裁量権の暴走と公教育の危機
                      ―杉並区立和田中の進学準備塾「夜スペ」が象徴するモラル・ハザード

                      教育改革市民フォーラムサイトより)

                      本稿は近刊の月刊誌『世界』(岩波書店)4月号掲載予定ということです。
                      ぜひ。

                      ーーー
                      【一部抜書き】全文は上記表題をクリックしてください。

                      …<前略>
                       第二は、高校受験に関する事実認識の歪みと、その歪んだ認識に基づいて受験準備偏重教育への傾斜やそのための学校間・地域間の有害な競争を促進しかねないことである。高校入試競争は、首都圏のように私立高校の割合の高い地域を除けば、高校通学区域内での競争であり、全県一区の広域選抜制が採用されている場合でも同一県内での競争であって、他学区・他県の生徒との競争ではない。また、ほとんどの私立中学は中高一貫校であり、そのほとんどすべての生徒は併設高校に内部進学するから、高校入試競争は事実上、公立中学校の生徒間の競争であって、私立中学の生徒と競争するわけではない。したがって、中学校教育の理念(望ましいあり方)とフェアな競争を重視するなら、和田中「夜スペ」のようなプログラムは無用だというだけでなく、子どもや保護者の間に無用な不安を掻き立て、公立中学校における入試準備教育の歪んだ競い合いを促進し、公立中学校間の格差を拡大することにもなりかねないという極めて危険なものである。

                      ーーーー
                      コメント

                      現在の「大学全入時代」「小子化」というなかで、受験結果だけを基準に考えることの危険性を指摘していると思います。
                      公立校同士で競い合うことの意味がいったい子どもたちにとって、何の意味があるのでしょうか?

                      ーーーー
                      【抜書き】

                      …ところが、最近は、学校での授業のレベルや進度が低すぎる・遅すぎるから「吹きこぼれ」になるのだという。これは、たんに授業のレベルや進度が低すぎる・遅すぎるからではなくて、学校教育に期待するものや授業への構えが変化し、テストで測られるような学力や受験準備を重視する傾向が強まってきたからであろう。進学塾などで(受験に特化した)学習を学校の授業に先んじて行うようになればなるほど、小中学校時代の学習・勉強をそのようなものに矮小化し、学校の授業にもそのようにしか関われなくなるからであろう。

                      ーーーー
                      コメント

                      「学び」とは、どうあるべきか、改めて考えたい指摘だと思います。



                      category:民間校長と「夜塾」 | by:sugiminacomments(0) | -

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