4年目の福島―子どもたちは今…

2015.06.12 Friday 19:47
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    ☆★----------------------------------------------------------●○
         4年目の福島―子どもたちは今…
        被ばくから子どもたちを守る取り組み
    ○●-----------------------------------------------------------★☆
    原発事故から4年。
    日本政府は今も、年間20ミリシーベルトという高い放射線量を
    避難基準とし、帰還政策を進めようとしています。
    その一方で、放射能に汚染された地域で、自由に屋外で遊ぶこと
    すら許されない子どもたちもたくさんいます。
    そんな子どもたちを「放射能の影響を気にせず、自然の中で思いっ
    きり遊ばせたい!」と「福島の子ども保養プロジェクト・杉並の会」
    は、今年の夏も、4回目の福島の子ども保養を行う予定です。
    そのための事前学習会を、下記の通り企画しました。
    ボランティア参加したい方はもちろんのこと、福島の現実をもっと
    知りたいと思っている方も、みなさん!是非ご参加ください。
    * * *
    ■日時⇒6月13日(土)午後6時40分(開場) 7時(開演)
    ■会場⇒セシオン杉並 視聴覚室
    ■内容:「小さな声のカノンー鎌仲監督」の映像には、入りきら
    なかった映像DVD 上映予定(30分)
    ☆お話し:「福島の子どもたちのおかれている現状」(仮)
    満田 夏花さん(国際環境NGO「FoE Japan」理事)
    ★参加費500円
    主催:「福島子ども保養プロジェクト・杉並の会
    http://suginamihoyo.jimdo.com/
    後援:杉並区/杉並区教育委員会/社会福祉協議会
    連絡先⇒090-1859-6656(東本)
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    空自イラク派遣は違憲・名古屋高裁

    2008.04.17 Thursday 23:59
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      空自イラク活動「違憲」 名古屋高裁が初判断
      2008年4月17日 15時01分

       
      自衛隊のイラク派遣は武力行使の放棄などを定めた憲法に違反するとして、元外交官や市民ら約1100人が国に派遣差し止めや慰謝料などを求めた訴訟の控訴審判決で、名古屋高裁は17日、米軍兵士など多国籍軍の武装兵士を輸送する航空自衛隊の活動について、違憲との判断を示した。司法の違憲判断は初めて。慰謝料など請求そのものは棄却された。

       青山邦夫裁判長に代わって代読した高田健一裁判長は判決理由で「多国籍軍の武装兵員を戦地であるバグダッドに空輸した行動について、憲法9条に違反した活動といえる」として、自衛隊のイラク活動について違憲の判断を示した。さらに、空自の輸送は「イラク特措法にも違反している」と述べた。

      (中日新聞)


      この訴訟に行ってきたという池田香代子さんが、弁護士声明文を全文UPしてメールで送ってくださいましたので、こちらに転載いたします。

      ーーーーー


      池田です。

      行ってきました。
      きょうの名古屋はうれし涙雨です。

      自衛隊イラク派兵差止訴訟の会と弁護団の声明です。

      ************************

      声明

      第1 画期的な違憲判決である

      2008年4月17日、名古屋高等裁判所民事第3部(青山邦夫裁判長、坪井宣幸裁判官、上杉英司裁判官)は、自衛隊のイラクへの派兵差し止めを求めた事件(名古屋高裁平成18年(ネ)第499号他)の判決において「自衛隊の活動、特に航空自衛隊がイラクで現在行っている米兵等の輸送活動は、他国による武力行使と一体化したものであり。イラク特措法2条2項、同3項、かつ憲法9条1項に違反する」との判断を下した。
       加えて、判決では、平和的生存権は全ての基本的人権の基礎にあってその享受を可能ならしめる基底的権利であるとし、単に憲法の基本的精神や理念を表明したにとどまるものではないとし、平和的生存権の具体的権利性を正面から認めた。
       判決は、理由中の判断で、自衛隊がイラクへ派兵された後の4年にわたって控訴人らが主張してきたイラク戦争の実態と自衛隊がイラク戦争の中でどのような役割を果たしているかを証拠を踏まえて詳細な認定を行い、委託特措法及び憲法9条との適合性を検討した。
      その結果、正面から自衛隊のイラクでの活動が違憲であるとの司法判断を下したものである。

       この違憲判決は、日本国憲法制定以来、日本国憲法の根本原理である平和主義の意味を正確に捉え、それを政府の行為に適用したもので、憲政史上最も優れた、画期的な判決であると評価できる。判決は、結論として控訴人の請求を退けたものの、原告らを始め日本国憲法の平和主義及び憲法9条の価値を信じ、司法に違憲の政府の行為の統制を求めた全ての人々にとって、極めて価値の高い実質的な勝訴判決と評価できるものである。

      第2 自衛隊イラク派兵差し止め訴訟の意義

       1990年の湾岸戦争への自衛隊掃海艇派遣以来、自衛隊の海外活動が次々に拡大され、その間、全国各地で絶えることなく自衛隊の海外派兵が違憲であるとする訴えを市民は提起し続けてきた。しかし、裁判所は一貫して司法判断を避け、門前払いの判決を示し、憲法判断に踏み込もうとしなかった。
       しかし、今回のイラクへの自衛隊の派兵は、これまでの海外派兵とは質的に大きく異なるものであった。第一は、アメリカ、ブッシュ政権が引き起こしたイラク戦争が明らかに違法な侵略戦争であり、自衛隊のイラク派兵はその違法な侵略戦争に加担するものであったということである。第二は、自衛隊のイラク派兵は、日本国憲法下においてはじめて「戦闘地域」に自衛隊が展開し、米軍の武力行使と一体化する軍事活動を行ったことであり、これは日本がイラク戦争に実質的に参戦したことを意味しているという点である。この裁判は、このような自衛隊のイラク派兵が、日本国憲法9条に違反し、日本国憲法が全世界の国民に保障している平和的生存権を侵害していると原告らが日本政府を相手に訴えたものである。

       日本政府は国会でもイラクで自衛隊が行っている活動の詳細を明らかにせず、実際には参戦と評価できる活動をしている事実を覆い隠し、本訴訟においても事実関係については全く認否すら行わない異常な態度を最後まで貫いた。国民には秘密の内に憲法違反の自衛隊は兵の既成事実を積み重ねようとする許しがたい態度である。
       私たちはこの裁判で、自衛隊の活動の実態を明らかにするとともに、日本政府が国民を欺いたままイラク戦争に参戦していることを主張、立証してきた。そしてまた、音声府が立法府にも国民にも情報を開示しないまま、米軍と海外で戦争をし続ける国作りを着々と進めている現実の危険性を繰り返し主張してきた。そして、今、行政府のこの暴走を食い止めるのは、憲法を守る最後の砦としての役割が課せられている司法府の責任であることを強く主張してきた。

      第3 憲法と良心にしたがった歴史的判決

       本日の高裁民事3部の判決は、原告の主張を正面から受け止め、イラク派兵が持つ歴史的な問題点を正確に理解し、憲法を守る裁判所の役割から逃げることなく、憲法判断を行った。
       判決は、憲法9条の規範的意味を正確に示した上で、航空自衛隊が現実に行っている米兵の輸送活動を、憲法9条が禁止する「武力行使」と認定し、明らかに憲法に違反していると判断した。
       我が国の憲法訴訟は、違憲判断消極主義と評価されるような政府・国会の判断にたいする過剰な謙抑により、憲法の規範性が骨抜きにされ続け解釈改憲とすら評される事態を進めてきた。自衛隊の違憲性については、過去に長沼ナイキ基地訴訟第一審判決(札幌地裁昭48・9・7)で、自衛隊を違憲とした判断が唯一見られるだけで、それ以後、自衛隊及びその活動の違憲性を正面から判断した判決は一つとして見られない。ましてや、高裁段階の判断としては、本日の名古屋高裁民事第3部の判決が戦後唯一のものである。憲法と良心に従い、憲法を守り、平和と人権を守るという裁判所の役割を認識し、勇気をもって裁判官の職責を全うした名古屋高裁民事第3部の裁判官に敬意を表するものである。

       本判決は、我が国の憲法裁判史上、高く評価される歴史的判決として長く記憶されることになるであろう。

       イラクへの自衛隊派遣を違憲とした本判決は、現在、議論されている自衛隊の海外派兵を前提とする様々な活動について、憲法違反に該当しないかどうかについての慎重な審議を要求することになる。憲法との緊張関係を無視して違憲の既成事実を積み重ねるためにイラク特措法を制定し、国会での審議すら実質上無視するような政府の姿勢は厳しく断罪されなければならない。この判決を機に自衛隊の存在とその活動について憲法の立場から厳しくチェックがなされなければならない。

       また、この判決は、この裁判の原告となった3000名を越える市民(全国の同種訴訟に立ち上がった5000名を越える市民)が声を上げ続けた結果、生み出されたものである。
      日本と世界の市民の平和を希求する思いがこの判決を生み出したのである。

       さらに、日本国憲法、とりわけ憲法9条がなければ出されることのない判決である。この判決は、平和を希求する市民が日本の平和憲法の力を活かした結果生み出したものである。

       日本国憲法の価値を示す画期的な判決として、この判決を平和を願う全ての市民とともに喜びたい。


      第4 自衛隊はイラクからの撤兵を

       我が国は三権分立を統治原理とし、かつ法の支配を統治原理としている立憲民主主義国家である。
       三権の一つであり、かつ高等裁判所が下した司法判断は、法の支配の下では最大限尊重されるべきである。行政府は、立憲民主主義国家の統治機関として、自衛隊のイラク派兵が違憲であると示したこの司法判断に従う憲政上の義務がある。

       私たちは、今日このときから、この違憲判決を力に、自衛隊のイラクからの撤退を求める新たな行動を開始するとともに、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないやうにすることを決意」し、「全世界の国民がひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認」した日本国憲法の理念を実現するための行動を続けるものである。
                                                           2008年4月17日
                                        
      自衛隊イラク派兵差止訴訟の会
      自衛隊イラク派兵差止訴訟弁護団


      ーーーーー

      きょう、法廷はすすり泣きの声に満たされていました。
      歴史的な瞬間に立ち会えたことに感動しています。



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      世界は、9条をえらび始めた。                
           9条世界会議       
        2008.5.4〜6日     
           幕張メッセ
          仙台、大阪、広島       
         9条ピースウォーク      
        2/24広島スタート!     
                                       
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      『ドンベク・アガシ(椿娘)』上映会のお知らせ

      2008.02.14 Thursday 23:22
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        直近のお知らせとなりました。
        2月16日、上映会のお知らせです。

        ’05年の「つくる会教科書」反対運動の際、韓国から
        「アジア平和と歴史教育連帯」の撮影スタッフとして来日
        された朴貞淑監督のドキュメントの上映とお話の夕べを
        催します。

        『ドンベク・アガシ(椿娘)』……ハンセン氏病患者の物語。
         「ドンベク・アガシ」とは、主人公が、好んで度々口ずさん
        でいる韓国の有名な演歌エレジーから。

        日帝時代に韓国ソロクト(子鹿島)に強制隔離された
        ハンセン氏病患者である李幸心(イ・ヘンシム)さんの
        生涯を描いたドキュメンタリーです。

        大変厳しい人生を送ってきた方ですが、バイタリティ溢れる
        語り口に思わず引きつけられてしまうような魅力的な女性です。
        美しい映像も見どころのひとつ。
        終盤の裁判所前でのシーンでは、誰もが大きな矛盾を抱くのを
        禁じ得ないでしょう。

        ドキュメンタリー
        『ドンベク・アガシ』上映と監督のお話

        日時 :2008年 2月 16日(土)午後 6時30分

        場所 :新宿区角筈区民ホール
        http://shinjuku-kuminhall.com/pc/pdf/tsunohazu_map.pdf
        入場料:500円
        お問い合せ:090−9975−9356(小島)

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        韓国「共にする教育市民の会」からの手紙

        2007.11.12 Monday 17:22
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          韓国訪問について、「共にする教育市民の会」からお手紙をいただきました。高橋晶子さんが翻訳してくださいましたので、ご紹介します。

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          こんにちは。共にする教育市民の会です。

          まず2泊3日間訪問してくださり、ありがとうございました。
          3人の方の訪問は講演を聞いた学生たちにも、そしてみなさんを招待した私たちグループにも大きな感銘を与えてくれました。
          2人の方の講演内容は立派で説明も学生たちが興味をもつように準備して下さいました。
          むしろ私たちの側が時間調節と機械操作に不慣れで、せっかく準備してくださったお話をきちんと伝えられずすみませんでした。多くの学生たちが歪曲された歴史教科書を採択した杉並区と右傾化されていく日本に失望し、憤りつつ、このような歪曲教科書をまっすぐに正そうと努力された先生方に、尊敬と感謝の言葉をささげていました。今回の出会いが韓国の青少年たちへ、教科書問題、東アジア平和問題を再度考えさせる機会となったと考えています。
          また、私たちのグループ会員との会合を通じて、日本教育運動状況についてたくさん理解することができました。韓国の状況ととても似ていて驚き、活発な交流を通じて同じ失敗は反復せずに、力を集め教育の問題をまっすぐに解決することができるようにしなければならないと感じました。

          そして、反原子力関係者(イ・ホンソック先生)との出会いも良いもので、
          多くの助けとなったのではないかと思います。どうぞこれからも、反原子力運動も韓日交流を通じてさらに発展するよう期待しています。

          準備が不足してご不便をおかけしたのではないかと案じています。
          この夏、私たちの学生たちが日本訪問したことや今回の行事のために、一緒に努力してくださった「杉並の教育を考えるみんなの会」のみなさまにも感謝のことばをお伝えください。

          どうか機会があれば、もう一度韓国へ訪問してくださることを期待しています。
          次におみえになるときには、必ず安重根記念館と西大門刑務所を見て回るようにします。

          追伸
          1.送ってくださった写真はちゃんと受け取りました。別の学校で写した写真も何枚か送ってくださるとうれしいです。
          1.おみやげとして下さった旗支持台を設置しようと見たら、あまりにも見事でした。
          感謝します。

          2007年11月7日  共にする教育市民の会

          以上
          category:交流/友好 | by:sugiminacomments(0) | -

          韓国学校訪問記           

          2007.11.04 Sunday 20:47
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                                     (鳥生千恵 記)

             11月28〜30日、ソウル市「共にする教育市民の会」の招待で、片山先生と鳥生の2人(プラス自費参加の先生1名)が韓国を訪問。29、30日の2日間で高校2校、中学2校を訪問して生徒達に話をした。いずれも授業時間1時間を利用した特別講義。最初に、韓国側が作成した「歪曲教科書に反対する」DVD(約15分)を見せ、その後片山、鳥生が話をした。通訳が入るため、一人の持ち時間は正味15〜20分、準備した原稿を慌てて大幅にカットした。生徒を飽きさせず、簡潔に要領よく話すのは難しい。片山先生はさすがプロ。生徒の表情や反応を見ながら臨機応変に講義されていた。

             片山先生は、事実の間違いと意図的な歪曲の両面から扶桑社教科書を批判。「現生人類の大脳の容量」「伊藤博文に関する記述」「戦争に関する記述」「神話に始まり昭和天皇に終わる天皇中心の歴史観」などを指摘した。また、教科書に反対して他区に強制異動になった経緯も紹介。鳥生は、市民運動の流れと、選挙で山田区長を倒そうと市民が頑張ったこと、日本の子どもが正しい歴史を学び、アジアの仲間と共に平和な未来を作ってほしいと願う親の気持ちなどを話した。

             4つの学校から、韓国の教育状況や抱える問題、日本との違いなども垣間見え、興味深かった。以下に、訪問先の学校の状況と、伺った話、講義の様子などを紹介します。

            1. 同徳(トンデ)女子高校 私立 ソチョ区
             中学800人(23クラス)、高校1500人(45クラス)、校長:全相龍

             創立98年、さ来年100周年という歴史のある学校。初代校長は20歳でこの学校を創設。3.1独立運動の代表である孫乗煕(ソンビョンヒ)も設立を支援した。ソチョ区高台にあり、レンガ造りの重厚な建物。中・高のほかに、大学もあるそうだ。

             韓国は高校の「平準化」を実施し、私立公立の区別無く、近所の高校に無試験で100%進学できる(希望は取るが市が近所の高校を指定する方式)。私立には国からの補助があるので、学費は私立公立一律15万〜20万円/年である。羨ましい!しかし、大学の受験競争は激しく、ソウル大、延世大などの一流大学を目指し、ほとんどの学生は塾通いに忙しい。いくつもの塾を掛け持ちする学生もいる。その費用を15万円/月もかける家庭もある。受験科目の勉強は熱心だがそれ以外は勉強しないなど、目標が受験だけになっている現状を、校長は憂えている。同徳では校長は教員達の選挙で選ばれるそうだ。他校は日本と同じようだ。立派な図書室(と言うより図書館)があり、司書の先生は非常に熱心で、マスコミにも取上げられたことがあるそうだ。

             約100人の女子高生に見つめられて話をする。反応がはっきりしている。扶桑社版では「伊藤博文」を「立派な人間」と書いていることを話すと「オオー!」と声が上がる。市民が選挙で戦ったことを話し、ポスターを見せるとまた「オオー!」、落選したと言うと残念そうに「オオー!」。

             教員用食堂にて昼食をご馳走になる。味噌汁、魚の揚げ物、牛肉の煮物、キムチ、ニラの和え物など、いずれも美味しいが辛い。味噌汁まで辛いのには驚いた。昼食時間は1時間。学生は学生食堂があり、少しずつ時差をつけて食事をとるらしい。

            2.良才(ヤンジェ)高校 公立 ソチョ区 
             校長:崔相圭、同席教員:朴中鉉。梁美康

            朴先生は、日中韓歴史フォーラムに参加したことがあるそうだ。

             男女共学。雰囲気は日本の都立高校と同じ。施設もほぼ同様。120名ほど収容できる階段教室での講義。参加者は高2の学生約100人。皆熱心に聴いている。「日本の大学でも歪曲した歴史を教えますか?」「竹島問題を教科書では取上げているか?」などの質問あり。日本語が上手。第二外国語の選択は中国語、日本語の選択が多いそうだ。

            3. 城一中学校 市立 東大門区 
             校長:金容淑、生徒数780名

             中2の生徒約100名に話をする。正面には「日本・歴史・歪曲・教科書・採択・反対・運動・特講」という文字があった。私たちは特別講義の講師として呼ばれたことが、この時点でやっとわかった。ザワザワうるさい。片山先生と、「日本の子と同じだね」とささやき合う。片山先生の講義では、やはり「伊藤博文」の名前が出ると「知ってる、知ってる、悪い奴だ」と言わんばかりに「オオー!」と声が上がるが、豊臣秀吉は知らない。高校生とは知識量がだいぶ違う。怖い顔の先生が歩き回ってにらみをきかせ、居眠りやおしゃべりを注意しているのがおかしい。選挙の話は受けたが、チャイムがなった後はソワソワして集中しない。

             昼は教職員食堂で。昨日と同じようなメニューだが、味噌汁は辛くない。おこげの雑炊があっさりしておいしい。韓国の先生は待遇が良い。昼は1時間。子供とは別に食べる。夏冬各1〜2ヶ月の休みがあり、休み中の出勤日は1日だけ。朝7時半から4時半まで。若い人に人気の職業だが、女性教師が多すぎることを問題視する人もいる。どの学校も教員室が広々し、校長室も広くて立派。どっしりとした木製の大型デスクがあり、ソファーも豪華で15人は座れる。日本と違いまだまだ教員が尊敬の対象とされていることが施設からわかる。体育館・プールは無い。

             この学校は「東大門区」という比較的貧しい地域にある。そういえば、来る途中たくさんの零細工場を見て、大田区の工場街や蒲田あたりを思い出した。生徒の給食費は1日250円くらいだが、家庭の事情で給食費が払えず援助を受けている子が4割いる。
             塾に通う子も、ソチョ区など裕福な地域では90%を越えるが、この地域には40%しかいないそうだ。

             国際交流に力をいれ、土曜日を利用して中南米、フランス、中国などの関連施設やレストランへ希望者を連れて行き、文化理解を深めている。写真が張ってあった。ちょうど文化祭の時期であり、教室を一つ使って「パン、手芸品、絵画、CDケース」などの作品が展示されていた。日本のアニメを題材にしたものが多い。面白かったのは、長い階段や道路の絵で自分の将来設計を表わした作品。日本語を学ぶとか先生になるとかの夢や、そこにいたる道筋が描かれているが、ゴールはいずれも結婚や幸せな家庭である(女の子の作品とのこと)。

            4. 杏堂(ヘンタン)中学校 市立
             1学年8クラス、全校生徒780人。以前はもっと多かったそうだ。韓国の方が日本より学区が大きいのかも。
             校長:咸一煥、同席教員:李敦厚

             韓国でも貧富の差による教育較差があるが、最近新自由主義が台頭し始め、更に格差が広がることを先生達は懸念している。次の大統領選では、ハンナラ党(保守党)の候補者が石原慎太郎に共通する派手さで60%の国民の支持を集めているが、彼が当選すれば当然競争で格差を広げる道につながる。「選挙が大事ですよ」「公教育に競争を持ち込んではだめですよ」と強調してきた。

             パソコン、プロジェクターなどが組み込まれた、できたばかりの立派な教室で講義。
             後ろの壁が鏡になっている。「これって警察の取調べ室で使う、隣室から観察できる鏡?」と思ったら本当にそうだった。但し、目的は取調べではない。研究授業などで、教師にプレッシャーを与えずに見学するためのもの。隣室には録画装置も完備れ、部屋同士で話のできる通話システムもある。市内の2校に市が500万(日本)円ずつ金を出して設置した新教室だそうだ。「この学校が優秀だから?」と聞いたら、校長先生は否定しながらも嬉しそうだった(実際この中学校は同じ公立といっても、先ほどの城一中学より裕福=学力も高そうな学校のようだ)。

             この教室は完成直後であり、使うのは今日が初めてというので一抹の不安があったが、その不安は当たった。最初に見せるはずのDVDの音声が出ない。4クラスの子ども達、約150人は待ちきれなくて私語を始め、操作担当の若い先生が四苦八苦している。時間がもったいないので片山先生の講義を先に始め、20分ぐらい経った時にトラブルが解決。一旦DVDを見せてから講義を再開したが、もう時間が無い。私の持ち時間も更に圧縮された。講義の前に機械の調子を確認しておくべきでしょうね。

             中学生は可愛い。まだ子供。後ろの方では寝てる子もいたらしいが、前の方は結構一生懸命聞いている。通訳さんは「教育市民の会」が頼んでくれた大学の先生だが、時折教員としての血が騒ぐらしく自分で解説を始めてしまう。結局休み時間に食い込んだ。終了後、子ども達は椅子を運び出しながら、私達に挨拶してゆく。遠くからわざわざ近寄って来て「有難う、さようなら」という子もいる。ホントに可愛い!!私たちの話を聞いて、少しでも日本を理解し、扶桑社教科書に反対する先生や親や市民に共感を持ってくれれば嬉しい。

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            • 横浜の教員から怒りの声
              始動主事
            • 横浜市が「自由社」版「つくる会」教科書を採択
              通行人
            • 小学校元保護者からの要請書
              JK
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